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Articles tagged with: 植村直己


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[ 2006年05月10日 | No Comment | 1 Trackback ]

本書は植村直己が第一次エベレスト偵察隊に参加するところから始まり、日本冬期エベレスト登山隊で隊長を務め、それが失敗に終わるところまでの物語である。具体的に言うと「日本エベレスト登山隊」、「国際エベレスト登山隊」、「日本冬期エベレスト登山隊」の3回のエベレスト挑戦の歴史である。
「日本エベレスト登山隊」は偵察から入り十分に高度順化した後、エベレストに挑戦して山頂を踏んでいる。
「国際エベレスト登山隊」は各国の習慣や物の考え方の違いから、分裂状態になり失敗に終わっている。
「日本冬期エベレスト登山隊」は植村直己自身が隊長になり、十分な経験あり、十分な準備をしたのにもかかわらず、隊員の死という最悪の状況に陥り最終的には登頂を断念るしてる。
植村直己の山に対する考え方が随所に出てきて面白かった。と同時にエベレストという山に登るのはどれほど大変なことなのか良くわかった。今までは単純に、世界一高い山というぐらいしか認識していなかったエベレスト観が大きく変わったと思う。特に最後の植村直己が山に対する考え方を記しているところはちょっとウルッとなってしまった。やはり植村直己は色んな意味ですごい人だ。
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[ 2006年01月17日 | No Comment | 0 Trackback ]

冒険家、登山家はもちろん、女優、スポーツ選手、文化人と呼ばれる方々まで各方面で活躍する人たちとの対談集です。
ふと、もし、植村直己さんと野口健さんが対談を行ったらどんなことになるんだろう? と思ったんですが、この二人は似通っている分部と、全く正反対な部分があると思うのですが、逆にその部分がお互いを補完しあって意気投合なんてことになっちゃったりするんだろうか? う~ん、この対談は実現することはないだろうけど見て見たいね。
この対談集の中で特に面白かったのは文化人と呼ばれる人たちほど、植村直己という人物を型にはめたがる傾向があるように思えたところだ。植村直己曰く、
「自分にはコレしかない」
 とか
「自分からコレを取ったら何も残らない」
 というような事を何度も言っているのだが、文化人の方たちはその意味が分かっているのかいないのかかはわからないけど、とにかく植村直己という人物をなんらかの型にはめて自分の好奇心的な欲求を満たしているように思えてならないところがいくつも出てきた。まぁ、これも相手を理解しようと言う表れの一つかもしれないが、やっぱり、植村直己という人物は植村直己という形のままで理解するしかないような気がするのだが・・・。どうでしょう・・・?
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[ 2006年01月15日 | No Comment | 0 Trackback ]

野口健さんが影響を受けたと言うことで、興味を持ち読んでみた。もちろん植村直己という人がどんなことをして、何をやろうとして、どうなったか(遭難のニュースもリアルタイムではっきりと覚えている)、ぐらいは知っていたが、直接著書を読んだのは今回が初めてだ。以前映画になった『植村直己物語』(タイムリーなことに昨日、WOWOWで放送されていた)は観ていたので、なんとなく自分の中で植村直己像は出来上がっていたのだが、今作を読んでみて、自分の中の植村直己像は大きく崩れ去った。
植村さんはことあるごとに、
「自分は山登りしか出来ない男だ」
というようなことを言っているが、それはとんでもなく的外れなことで、この人ほどの冒険家は世界中探しても見つかりそうも無いと思う。とにかく、ひたすら純粋なのだ。これほど純粋な冒険家は果たしてこの世に二人と存在するのだろうか??? 時にはこの純粋さが人を傷つけることもあるが、逆に植村直己という人物に癒されてもいるような気がする。そうでもなければ、(外国の)言葉もしゃべれないどこの誰かもわからない人物に、世界中の人々が協力はしてくれなかっただろう。
こういう人が書いた本なので着飾ったり誇張したりするような部分は無く、ひたすら自分の体験したこと、思ったこと、感じたことを書いているので、ストレートに心に響くのではないだろうか?
この本が自分とって座右の一冊に加わるのは間違いないだろう。辛いとき、苦しいときに読めば、きっと大きなパワーがもらえるような気がする。
最後に、この本を読んでどうしてもこの人が死んだとは思えない。まだ、どこかで記憶でも無くして生きているような気がしてならないのは私だけではないと思う。もしかしたらあと数十年後、数百年後にマッキンリーの雪の下で発見されるかもしれないが、それまでは彼はどこかで生きている。ということにしておこう・・・。
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