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登山ザック「グレゴリー トリコニ60」について(屋久島縦走装備編・2/2)

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屋久島縦走装備一式

前回【登山ザック「グレゴリー トリコニ60」について(屋久島縦走装備編・1/2)】からの続きです。前回は主に屋久島縦走の装備に関して書きましたが、今回はその装備をパッキングします。特にザックの外側に取り付けるものを中心に紹介していきます。

目次

パッキング

上の写真の装備をパッキングしてみました。ただし、まだザックの外側に取り付けるものは外している状態です。また、食料も入れていないのでまだかなり余裕がありますね。実際に全てパッキングした時(実際に縦走した時)の重さは約20キログラムになりました。ただし、このままでは飛行機に荷物を預けるときに超過料金を取られてしまうのでいくつかの装備は「モンベル ポケッタブル ライトショルダー M」に入れて手荷物として機内に持ち込みました。そうすることによってザックの方は14キログラムになり、15キログラムの重量制限をギリでパスしました。

詰め方は基本的に重い物を上(&背中側)にすると良いと言われています。なので、今回は下の部屋にはテント「アライテント エアライズ2」とシュラフ「モンベル U.L.スーパーストレッチダウンハガー #4」それとすぐに取り出せるようにレインウェア「マーベルピーク エアタスティック レインウェア」を入れています。次に上の部屋には背中側にドライバッグに入れた着替え類(この中には濡らしたくないものを片っ端から入れています)を入れて、あとは適当に、すぐに使わないような物から放り込んでいきます。この時大小のスタッフバッグやポーチを立体パズルの要領で上手く組み合わせられれば、驚くほどの荷物を収納出来ます。最後に一番上に食料(水も含む)を入れます。今回は特に食料が多かったので3キログラム強の重さがあり、今回の装備中でも最も重いものになりました。

パッキングのコツは各装備を大小色々な大きさのスタッフバッグやポーチに入れておくことだと思います。大きいバッグだけだとどうしても組み合わせに限界が出てしまいザック内に無駄な空間が出来てしまうし、かと言って小さいバッグばかりだと荷物が多くなり管理するのが面倒です。なので、色々な大きさのバッグを用意することで、大きいバッグの隅間に小さいバッグを押し込んだりと、空間を無駄にしません。もっとも一番のコツは練習あるのみだと思います。私も始めの頃は全然入れられませんでした。なので家で何度も何度もパッキングの練習をしました。その結果、60リッターあれば一週間くらいの縦走の為の装備は楽に収納出来るようになりました。頑張れば10日強もいけるかも・・・。

外付け

次にマット、ストック、三脚をザックの外側に取り付けてみました。

通常のザックは左右のサイドにはポケットがあります。しかしこのトリコニは(背負った状態で見て—以下この状態で説明します)右側のポケットは前に傾斜しているために、ほぼ水筒専用のポケットとなっています。なので、右側のポケットに水筒を入れていなくてもストックや三脚を差すということが出来ません。なので、このトリコニはちょっと普通のザックと違う工夫が必要になります。

もっとも取り付け方にルールなどは無いとは思います。ようは、1・落ちないこと、2・人に迷惑をかけないこと、3・自然を破壊しないこと、この3つが守られていればどのように取り付けてもOKだと思います。わたし自身も初めて登山用のザックを購入した時は、紐やコードやベルト等の多さにビックリしてしまいました。今でこそ、それぞれの使い方や機能を知っていますが当時は「なんだコリャ?」でした。そんな中、何度か山行を重ねて行くうちに色々な人の装備を見て、「なるほど、マットはそう付けるのか」とか「おぉ、そんな付け方もあるんだ」等と勉強していきました。

今回紹介する取り付け方はあくまでわたし流です。ザックもトリコニに限定しています。なので、わたし自身も他のザックの場合は取り付け方が違います。

マットの取り付け

まず、マット「サーマレスト Zライト スモール」を取り付けます。これは右側に取り付けます、つまり写真の右側が背中が当たる方です。

マットを取り付ける際に、このザック特有の右側の水筒を入れるポケットがメリットになっています。写真だと見にくいですが、黄色いマットのすぐ下のグレーの部分がポケットになっています。つまりそこにマットが乗っかっている形になります。基本的に上下にあるコンプレッションベルトをギュッと締めればマットが落ちてくる心配はほとんどありませんが、このポケットがあるおかげでずり落ちること無く安定してマットを取り付けることが出来ます。

また、これを利用すれば「サーマレスト リッジレスト スモール」も取り付けらます。しかし「サーマレスト Zライト スモール」の方がよりコンパクトになります。通常の縦走ならばリッジレストでも問題無いと思います。が今回は飛行機でザックを預けなければならなかったので、ザックカバーをかけたときにあまりデコボコにならないZライトの方が良いと判断しました。

三脚の取り付け

次は逆側(左側)に三脚とストックを取り付けます。通常は左右それぞれのポケットに三脚の脚、またはストックのグリップを突っ込んで上部をコンプレッションベルトで締めて取り付けるのですが、トリコニの場合は右側のポケットは事実上水筒専用なので左右に振り分けられません。なので、仕方無しに片側に三脚とストックを取り付けます。

今回の屋久島には三脚「Manfrotto MODO 785B」を持って行きました。なぜこのモデルにしかたと言うと「ある程度ちゃんと三脚として使えて、なおかつ軽いこと」が絶対条件でした。わたし自身、三脚は大きい(6キログラム強)のから小さい(50グラム)のまで色々もっていますが「ある程度ちゃんと三脚として使えて」と言う条件に当てはまって、かつ「軽いこと」という条件のバランスをとってこのモデルに決定しました。この三脚は約1キログラムあります。本体自体は1キログラムを少し切りますが、この三脚の雲台は交換不可(センターポールに直付けしている?)の上、カメラを取り付けるときにコインを使って固定しなければならなかったのでクイックシューを取り付けています。そのせいで恐らく1キログラムを少し越えた重さになっていると思います。左右のバランスを考えると不安が無いわけではないですが、まぁ、なんとかなるだろうと判断しました。

三脚を取り付けている部分のアップです。まず、3本ある脚のうち2本をサイドポケットに突っ込みます。あとは上下にあるコンプレッションベルトで固定します。これは通常、三脚を取り付ける時の取り付け方ですね。

写真は縦走中の状態ですが、飛行機に乗る時は重量を分散するために、雲台をセンターポールごと引き抜いて、機内持ち込み用のショルダーバッグに入れていました。その時は上部のコンプレッションベルトは三脚が届かないので締めていません。

今回の三脚の雲台はちょっと変わった形状をしています。ハンドルにボタンが付いていてそれで締めたり、緩めたりして構図を決めるのですが、上部のコンプレッションベルトの位置が丁度ボタンにかかってしまうので、移動している最中に雲台がグラグラしてきます。しかし、上部のコンプレッションベルトが外れたとしても、三脚が落ちる心配はありません。

ストックの取り付け

ストックはちょっとだけ工夫しました。まずストック上部をピッケル等を固定するマジックテープに取り付けます。次に下側をコンプレッションベルトで固定します。通常はこれで固定出来ると思いますが、ちょっとだけ不安も残りますので、グリップ部にあるストラップとザックのピッケル用のループをカラビナで止めます。簡単なことですがこれでほぼ落下の心配はありません。

ザックカバーの取り付け

上の写真(左)がマット、ストック、三脚を付けた状態で、ザックカバーをかけています。ザックカバーは「HANTING BLESS PACK COVER 55~70」を使用しています。専用ではないですが意外にフィットしています。飛行機にもこの状態で(ウェストベルトやショルダーベルト等はすべて締めています)預けました。

縦走時もかなりな土砂降りの時もありましたが、中に雨が入っていくることはありませんでした。

このトリコニの特徴ですが、右側のサイドポケットが前に傾斜しています。そのおかげで右の写真のようにザックカバーをかけた状態でも水筒が取り出せます。通常はザックカバーをかけた状態で、しかもその上にマットが付いていると水筒を取り出すのは大変ですが、このトリコニはザックカバーが無いときと同じ感覚で出し入れ出来るので、長時間の雨の中の縦走時でも水分補給が出来ます。

おまけ

最後にちょっとだけおまけです。このトリコニも最近流行りのハイドレーションシステムに対応しています。ハイドレーションシステムとは簡単に説明すると水袋をザックの中に収納して、そこからホースを出して口元まで持ってきて水分補給をする。というものです。立ち止まらなくても水分補給が出来るので非常に便利ですが、反面管理が面倒臭いというのもあります。ちょっと気を抜くと(特に日本では)あっという間にカビ臭くなります。とは言っても私も日帰りで長時間歩かなくてはならない場合や、富士登山時には使用しています。

写真左がトリコニの内部にある水袋を格納するポケットです。ちょっとわかりづらいですが、ザック内部の背中側に付いています。ここに水袋を入れてザック上部の左右にある穴からホースを出して、ショルダーベルトに固定します。しかし、私はまだこのトリコニでハイドレーションシステムを使ったことはありません。なのでこのポケットは通常のザックには付いているけどトリコニには付いていな雨蓋の裏のポケットの代りに使用しています。取り出すのは雨蓋の裏ほどお手軽ではありませんが、無くしたくないものはここに入れるようにしています。ちなみにこのポケットは簡単に取り外すことが出来ます。

最後に

前回【登山ザック「グレゴリー トリコニ60」について(屋久島縦走装備編・1/2)】と今回で、私が実際に屋久島を縦走した時の装備に関して書きました。ただし、ここに書かれていることはあくまで私個人が実際に屋久島を縦走した時の記録に過ぎません。なので、これが正しいということでは無いです。ベテランの方が見れば、「こんなもん持っていくかぁ!」とか「アレは持っていかなくていいんかい!」と思うところもあるかも知れません。屋久島で会った登山ガイドの方が「最近はお手軽に山に入る人が多くて困る」と言っていました。普段山を登られている方は装備や体力には問題無いと思いますが、初心者やほとんど経験の無い方は十分に注意が必要です。それらを理解したうえで屋久島を楽しむお手伝いになれば幸いです。

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